ミラノオート野田です。
日本車に比べて外車は故障が多いと言われています。
今回は、その原因と対策についてお話します。
まずは、故障が多い原因について。
1,基本的に外車のエンジンは高速走行に合わせて設計されている為
ストップ&ゴーが多い日本の道に適していない。
2,外車メーカーがエンジンオイル交換時期を「1万キロ以上」
のサイクルに推奨している為オイル管理の悪い車が多い。
3,メンテナンス代が高く頻繁に点検を行っていない
4,日本車よりパーツの精度・造りが甘い傾向にあるから
またパーツが湿気の多い日本の環境に合いにくい。
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それでは上記の4つを具体的に説明していきます。
①基本的に外車のエンジンは高速走行に合わせて設計されている為
欧州車はアウトバーンを背景にエンジンが設計されている為
高速走行を基準に考えられています。
そのため信号や渋滞の多い日本では、エンジンを低回転だけで
使用する事が多く、ストップ&ゴーを繰り返すことでエンジンに
負担がかかりやすいと考えられています。
②オイル管理が悪い
外車メーカーがオイル交換時期を「1万キロ以上に推奨している」事で
多くのユーザーがそれを守り、オイル管理が悪くなり勝ちです。
オイル管理の悪い「オイル交換をマメに行っていない」クルマは
オイル消費が多くなる傾向にあります。
つまりオイル消費が多くなると、頻繁にオイルランプが点灯するようになり
汚れたエンジンに継ぎ足しでオイルを足しています。
そうなると次第にエンジン内部に汚れやカスがたまっていき
それを燃やすためにオイルが多く燃えていくといった現象が起こります。
こうなってくると「オイル上がりやオイル下がり」にもつながり
色んなトラブルを引き起こす原因となってしまいます。
③外車のメンテナンス代が高く、定期的に行いにくい
エンジンオイル、エレメントなどオイル代も国産車と比べて高く
交換パーツ部品などがある場合は工賃含めて高額です。
日本にパーツの在庫がない場合も多く、そんな時は本国からの仕入れとなり
時間とお金がかかってしまうのでユーザーも修理をするのを躊躇います。
例えば、
「今すぐ修理しなければならない箇所だけ治してほしい」
このように悪い箇所があっても費用の関係で修理を後回しにしがちです。
このような理由から定期的にメンテナンスをしているユーザーが少なく
気が付いた時には、さらにクルマの調子が悪くなり高額修理になってしまっています。
④パーツ「部品」の精度が日本車より劣っている、
さらにパーツが日本の気候に合いにくい。
例えば、
フロントガラス、ドア回りなどクルマのあちこちに使われている
ゴム類も紫外線や湿気などでボロボロにちぎれている外車を多く見ます。
さらにプラスチック部品も経年により割れやすくなり
交換したくても、在庫がないケースが多くそのまま放置している
外車もたくさんあります。
それでは外車の維持とメンテナンス方法は?
壊れにくい外車を維持して長く乗るには、以下3つの秘訣を守るのが効果的です。
・ 定期的にメンテナンスを行う
・3000キロでエンジンオイルを交換
・ カーポート導入などの屋根付きで保管
・中古部品をさがしてくれる整備工場をさがす
外車の故障頻度を下げるには、定期的なメンテナンスを行ってください。
まめにエンジンオイル交換し、エンジンのオイル漏れなどがあった場合なども
なるべく早めにパッキン交換や修理をするようにしてください。
輸入車は国産車と比べてエンジンもオイルがにじみやすく
「あえてそのように設計」されています。
また、悪天候や紫外線などから車を守る工夫をし、家に車庫を導入するのも効果的です。
上記のポイントをおさえ、購入した外車を長く乗れるようにしてください。
まとめ
ここまで外車は壊れやすい理由ばかりを並べてきましたが
故障率の低い外車も世界中には多く存在します。
しかし、外車を日本で乗るとどうしても独特の気候などの影響を受けやすいのも事実です。
外車を日本車と同じ間隔で乗り回すと寿命が縮みがちになります。
全ての外車が壊れやすいとは言えませんが、オイル管理と定期的な
メンテナンスで長く乗ることは十分可能です。
最後に、
外車には日本車にはない生産国の歴史などの背景が感じられて
走行性能の高さやしっかりとした剛性感から乗っているときの安心感、
デザイン面でも年数が経っても古さを感じさせない魅力は捨てきれません。
少しだけ国産車と比べ神経を使うところもありますが
このような工夫と配慮で長く乗ることが可能です。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
ミラノオートサービス株式会社
野田 拓志