
ミラノオート野田です。
初めてでもカンタンに出来るエンジンルーム内の
不具合の見つけ方についてお伝えします。
今回は、特に不具合の多い6選について詳しくご説明させていただきます。
具体的には、
「漏れやにじみ、汚れ、液量、ひび割れ、異音、バッテリー」
の6項目となります。
それでは順番に一つづつ見ていきましょう。
症例1,漏れや滲み
まずパーツ同士の境界線を見ていきましょう。
カバー類などの裏側からもオイルが滲んでくることもあります。
オイルの注入口やパーツ同士の合わせ面や継ぎ目、
ホースの合わせ面、シャフト部分のオイルシールを確認します。
ガスケットやホースのつなぎ目や劣化も確認できたら
インテークマニホールドからのオイル漏れやにじみの可能性もあるので
ベストですが、ここは少し難しいので専門工場に任せましょう。
ホースのクランプの外れにも注意してください。
症例2,エアーフィルターの汚れを確認
エアフィルターはエンジンルーム内に設置されてケースがほとんどです。
エアフィルターは、エンジン内部に空気を取り込む際に、内部にほこりやごみが入らないよう
防いでくれる「空気をキレイにしてくれる」フィルターのことを言います。
このエアフィルターが汚れると空気の吸い込みが悪くなり、
加速が鈍くなったり燃費の悪化につながります。
このエアフィルターの汚れをチェックしてみてください。
症例3,液量のチェック
クルマには、2つのタンクが装備されています。
1つはエンジンを冷却するためのラジエター液が入っている「リザーバータンク」で、
もう1つはウインドウウォッシャー液が入っている「ウォッシャータンク」です。
このタンクの液量がきちんと入っているかをチェックしてください。
もう少し詳しく言うと、
リザーバータンクにMin「最低」とかMax「最高」と記載されているので
こて範囲にあるかを目視でチェックしてみてください。
症例4,ベルト類のヒビ割れのチェック
ベルトは外観から亀裂が入っていないかをチェックしてください。
ベルトの両端がほつれていたり、ひび割れがあれば交換時期です。
またエンジンをかけた時に、「キュー」と音鳴りが
していないかも確認することが大切です。
その他ゴムホース類が「カチカチに硬化」していないかも
チェックしてください。
この確認は、新品の時の弾力が分からないので少し難しいですが、
ブローバイガスが高温で循環しているので、ホースに亀裂や
ひび割れがないかだけでもチェックしてください。
専門的ですが、
エンジンとインテークマニホールドとの間に挟み込む
ガスケットの劣化も多い症状です。
症例5,異音
エンジンまわりからの異音を確認してください。
「カチカチ」
「ジャジャ」
「シュー」
って音がしているとバキュームホースが切れている可能性も?
車の音を確認するには、車用の聴診器やドライバーを使ったり
専用スコープなどもありますが、普段は自分の耳で聞こえる
範囲の異音を確認するだけで十分です。
症例6,バッテリーのチェック
バッテリーが2本の線の間にあるかをチェックしてください。
正常な場合は液を補充する必要はありませんが、
あきらか減ってくるのが頻繁の場合には、劣化や
交換時期が近づいているサインです。
最近はカー用品店などで高精度な「バッテリーテスター」
を備えているお店も多く見かけるので、
無料診断してもらえるかも知れません。
ここまでご説明してきた6項目の、エンジンルーム内の診断は
慣れればカンタンなものばかりですので、ぜひチャレンジしてください。
大きな故障になるのを未然に防いでくれる可能性もあり
なるべく余分な出費を防いでくれる助けになればと思います。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
ミラノオートサービス株式会社
野田 拓志