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オーバーヒートを防ぐ!エンジンを冷やす5つのシステム


ミラノオート野田です。

今回はエンジンを正常な温度で保つための冷却システムについてお話します。
クルマのエンジンは、高速回転で回転するため、
温度の上昇を抑えてあげなければなりません。

その為にエンジンを冷やす、5つの大切なパーツがあります。

それが、ラジエーター、ウオーターポンプ、サーモスタット、
冷却水、エンジンオイルの5つです。

これら5つは、どれかひとつに不具合があってもエンジンを冷却する事が出来ず
オーバーヒートの原因となってしまうので注意が必要です。

オーバーヒートとは、エンジンが正常に機能する範囲を
超えて熱を持った状態のことを言います。

こうなると最悪エンジンが焼き付いた!
ってことになりかねません。

修理方法としては、最悪エンジンの載せ替えとなる高額な修理となってしまい
国産車でも20万円から、外車だと80万越えとなる可能性があります。

それでは、1つづつ順番に説明をしていきます。

1,ラジエーター


クルマの「ラジエーター」とは、冷却水を冷やす温度調整装置のことです。
車のエンジンを冷却する仕組みの中で、冷却液を適正な温度に戻す・冷やす役割を果たしています

車のエンジンを冷やして戻ってきた冷却液は、高温状態になっているため、
冷やさなくてはいけないのです。

高温になった冷却液をラジエーターの「コア」と呼ばれる、パイプを蛇行させた構造のパーツに送り込み
このコアが車の走行中に起こる風(自然通風)を受けて、冷却液を適正温度に冷やしています。

2,ウオーターポンプ


ウィーターポンプも「エンジンのオーバーヒートを防ぐため」のものです。
エンジンを冷やすための冷却水をエンジンにそって這わせていて、
その冷却水を循環させているのがウォーターポンプなのです。

このウォーターポンプの寿命は10万キロが目安で、
一般的にはタイミングベルトの交換と同時に行うことが多いです。

理由は、
ウォーターポンプの交換時には、タイミングベルトを取り外さなければならないからです。

3,サーモスタット


サーモスタットとはエンジンを循環する冷却水の温度を検知して、
エンジンの状態に合わせて適宜ラジエーターへ冷却水を送り、
その水温を調整するパーツの事です。

このパーツに不具合があると、
「真冬に暖房からあたたかい風が出ない」
「メーターの警告灯が点灯している」
といった症状が出てサーモスタット故障の原因が疑われます。

エンジンの温度を適温に保つには、冷却水の温度を調整しなくてはなりません。
その水温を制御してオーバーヒートを防ぐ役割を担っているのが「サーモスタット」なのです。

4,冷却水


エンジンを冷やすための冷却水であり、オーバーヒートを防ぐ役割を果たしています。
クーラント液(クーラント水)と呼ばれ、液体には色がついているものが一般的です。

このクーラント液は、エンジンのオーバーヒートを防ぐ役割のほかにも
下記の2つの役割があります。

防錆効果
クーラント液にはエンジン内部の錆びを防ぐ効果もあります。

エチレングリコールや防錆剤、酸化抑制剤などの添加剤の働きにより配管類の錆を防いでくれます。

不凍効果
クーラント液の主成分であるエチレングリコールの性質により、
エンジン内部の凍結を防ぐ役目も果たしています。

このようにクーラント液は、常にエンジンを適正な温度に保つ重要な役目を果たしているのです。

5,エンジンオイルなど潤滑油


エンジン各部は燃焼や摩擦によって、とても高温な状態になっています。
エンジンオイルは、エンジン内部に直接入れて冷却する
とても大切な役割をになっています。

具体的には、
金属同士の摩擦を軽減する潤滑作用やピストンとシリンダー間の気密性、
爆発の拭けを防ぐ役割もになっています。

その他エンジンの冷却、洗浄、防錆、腐食防止など、さまざまな効果もあります。



まとめると、
ここまでが高回転で回っているエンジンを冷やす
5つのパーツ「システム」についての説明でした。

どれが欠けても、エンジンは規定より高熱になってしまい
最悪は「エンジンがオーバーヒート」になりかねませんので
注意しておきましょう。

具体的な判断としては、

水温系が規定より上をさしている
ボンネットから煙
エンジン回りからの臭い
クルマの下にオイルの漏れたあと
暖房が効かない
メーター周りのチェックランプが点灯

このような症状があれば、エンジンが高温になっていることが疑われますので
すぐに整備工場などで点検をするよう心がけてください。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。
ミラノオートサービス株式会社
野田 拓志

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