車選びの秘訣

いま話題の新車のサブスクは、本当にお得なのか?


ミラノオート野田です。

今日は、いま話題の新車のサブスクについて解説します。

「クルマの支払いは車両代金、メンテナンス、保険代も一本化したい!」
「支払期間が終わったら、また別のクルマに乗りたい!」
「ローンに縛られたくない!」
「メンテナンスも含まれているから安心!」
「いま話題だから、サブスクで乗ってみたい!」
「月々1万円で新車に乗れるなんて最高!」

「本当に新車のサブスクは、ローンで買うよりもお買い得なのですか?」

結構多くの方からこのようなサブスクについての質問をいただきますが、

今回は、包み隠さずサブスクのメリット、
デメリットをズバッとお話します。

それではどうぞ!

はじめに、サブスクとは何か?


サブスクとは、サブスクリプション(subscription)の略のこと。
「サブスクリプション方式」というビジネスモデルを指すものです。

ここでは車を一定期間、一定額で利用できる仕組みのことになります。

近年、クルマ以外にも
音楽配信や動画配信、書籍や雑誌の配信サービスや
ゲームアプリ、ビジネスアプリ、ウイルス対策アプリなど
多くのサブスク型サービスが登場しました。

目新しいものとしては、
ファッション系や飲食系、住宅などにもサブスク型が登場しています。

例えば、
・Netflix「映画やドラマなど」
・dマガジン「雑誌の読み放題サービス」
・Amazonプライム「動画・音楽・本など○○放題」

このように商品にお金を支払って買うのではなく、
一定期間にわたってサービスを使う権利を得る「利用料」
を支払う仕組みのことを「サブスク」と呼んでいます。

ズバリ!サブスクのメリットとデメリットについてお答えします!

メリット


会社で買う場合は、全額経費になる。


法人の決算書上で話すと、
会社でクルマを借金して買うと車両代金がいったん全額負債になる。
その後、何年かに分けて償却していくことになるので負債が膨らむ。

例えば、
500万のアルファードを、法人で10台所有した場合
5000万の負債が発生して、これを何年間かに分けて
償却することになります。

その場合、法人の決算書上で負債が膨らむことになるので
バランスシートが悪くなってしまいます。

それよりも毎月、サブスク「リース」にしてリース料を支払うほうが
借金も膨らまずに、金融機関の評価も上がると言ったことにつながるのです。

このような理由から、
法人で買う場合は、合法的に決算書に負債として計上せずに
経費で落とせるサブスクはおススメだと思います。

デメリット


ズバリ!
ローンで買うよりもトータル高くなる。


サブスクの最大のデメリットは、
新車値引きが全くないことです。

例えば、
新車のアルファードをローンで買った場合
値引きが50万あったとしても、サブスクでは
毎月のリース金額ですので一切の値引きがありません。

結論から話すと、
個人で経費に計上しなければ、新車で値引き交渉を
してローンで買う方が断然お得です。

しかしローンは通らないけど、サブスクなら乗れると言った
ケースもあるようですので、その辺りは臨機応変に判断してください。

※追伸
サブスクの契約は、残価設定型なので審査が
通りやすくなるケースもあるようですね。

サブスクで購入した人の声


「借り物といった認識がストレス」と言った声が圧倒的に多いです。

例えば、
サブスクは、3年で3万キロの走行距離と言ったような契約をするので
家族でクルマで旅行に行きたかったのに距離が伸びるので電車で行った。

例えば、
家族でクルマに乗っているときに、子供が室内を汚したりするのがストレスだ。

例えば、
駐車中に当てられて傷が入った事でので減額が心配。

例えば、
サブスクの契約期間終了時の査定金額が不安。

例えば、
リースなので走行中も運転に気を遣う。

このように、リース車両だといった認識を強く持つ方が多く
「気を遣う!」
といったストレスがあるようです。


まとめ


車屋目線で話すと、
「月々1万円で新車に乗れる!」
といったビジネスモデルはめちゃくちゃ売りやすいんです。

しかも新車値引きをする必要もなく効率がいいのは確かです。

法人契約で合法的に節税対策としてのサブスクは、
とても良いと思います。


しかし、節税などの目的もなくただクルマ購入の
手段としてローンかサブスクを考えた場合は、


「絶対にサブスクは辞めたほうがいいです!」


理由はここまでお話してきたように、

サブスクのシステムは、手数料と値引きが分かりにくい。
サブスクで買うと、新車値引きがないので、
軽四輪でも3年で20~30万くらいの支払いの差が出てしまう。

普通車なら50万以上の差になることも普通にあることでしょう。

またリースといった観点から
運転に気を遣う、
傷などが気になる、
ナーバスになる部分になることも念頭に置いて、

それぞれの目的に合わせてサブスクにするか?
ローンにするかを決めるようにしてください。



最後までお付き合いいただきありがとうございました。
ミラノオートサービス株式会社
野田 拓志


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