メンテナンス

エンジンオイルの消費対策とは?


ミラノオート野田です。

輸入車のエンジンオイル消費について質問が多いです。
そしてその対策方法について。

国産車をメインで扱って来たプロのメカニックだと、知らない場合も多いのですが、
輸入車のエンジンオイルは「消費」減ります。

「えっウソって」思われる方もいると思いますが、
そもそも国産車とはエンジンの設計段階から設定している目的が違うからです。


輸入車のエンジンは、長距離走行やハイスピードレンジを想定して設計されているので、
その領域で熱膨張したエンジンがベストパフォーマンスとなる様に作られています。


日本の環境で使用した場合、つまりストップ&ゴーが多く
短距離走行&ロースピードレンジではエンジンが
そこまで熱膨張し切らず、故にオイル消費をするのではと考えます。

また中古輸入車の場合は、これまでのオイルメンテナンス管理の悪さによる
オイル消費も考えられます。


輸入車の新車購入ユーザーは、1.5万キロから2万キロまで
「エンジンオイル交換の必要はなし」なんて言うバカゲタ事が
メーカー取り扱い説明書などに記載がされており当然
それまでオイル交換をしないユーザーがほとんどです。

しかしオイル消費した分だけを継ぎ足し、継ぎ足しで乗り続けると
どうしてもエンジン内部に汚れやカスが溜まっていくのです。


当然その汚れやカスを燃やすのにもオイルが消費されていくわけですね。

このような理由も含めてオイル消費が大きくなっています。

また冬季や短距離、市街地を主に走行される方は、オイル消費が
大きくなる内容もメーカー取説に記載があるので注意して読んでみてくださいね!



例えば、
アウディーの取説には新車の時から
1000キロで0.5リットルは減りますと記載されています。

しかしこれはアウトバーンなど高速走行を中心に使用した場合で
日本のようにストップ&ゴーが多い環境では
さらにオイル消費が多くなる傾向にあります。




そして、BMWの取説には


オイル消費と、燃費は同じと記載があります!
「ガソリンが減るんだから、オイルも減って当然」と言った意味です。


次はボルボです。


カンタンに言い換えると、どんな使用環境でもオイルは消費しますよ!
って言うことを書かれています。

このようにどの輸入車の取説を読んでいると
「オイルが消費する事は大前提」
での使用説明がなされています。

とは言えユーザーからすると「オイルランプが点灯するとヒヤッとする」ものです。


このオイル消費に対する対策としては、

1,20W-50の固めのオイルを入れる

2,添加剤を入れる



輸入車の取扱説明書にはエンジンオイル消費についてきちんと書かれていますね。

輸入車に限らずオイル消費が大きいと感じる方は、
ぜひ上記の添加剤も試してみてください。


まとめるとオイル消費の解決策として、

5000キロまでにエンジンオイルを交換する、
エンジンオイル交換時に添加剤を入れる、
ぜひこの2つを取り組んでみてください。


最後までお読みいただきありがとうございました。
ミラノオートサービス株式会社
野田 拓志






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