ミラノオート野田です。
車のトラブルの中で多いのがタイヤによるものです。
タイヤチェックは安全運転の基本、
大きな事故になる前に回避したいものですね。
今回は、タイヤの摩耗、傷、ひび割れなど最も大切な
7つのチェックポイントをお伝えします。
「高速でバーストしたんだけど、どうしたらいい?」
「釘を踏んだけどすぐに抜いても大丈夫?」
「走行中にタイヤから異音がする?」
「タイヤが変形しているけど大丈夫?」
「タイヤからワイヤーが出て来たけどこのまま走れるの?」
日常このような内容の問い合わせを多く頂きます。
実際にこのような症状になってしまうと運転される方は、
頭がパニックになってどうしたらいいのか?
全く分からなくなってしまいます。
最悪の事態は事前に回避したい!
そんな事態を避けるためのタイヤの事前チェックとは?
クルマに乗る前に行う「7つチェックポイント」を
分かりやすく説明していきます。
1,キズやヒビ割れ、外傷のチェック
まずタイヤの表面や側面、外傷をチェックする。
縁石などにタイヤ側面が接触して、気づかないうちにキズ
などが発生していることはよくある話です。
キズ・ヒビ割れが発生しているとバースト「タイヤの破裂」
の一番の原因となります。
キズやヒビが入っているか?ないか?
運転前に、点検することが望ましいです。
2,摩耗のチェック
タイヤ溝の目安を覚えておくといいでしょう。
新品 約8ミリ
要注意 約3ミリ
使用限界 1.6ミリ
乗用車の場合だと溝の深さが1.6ミリ以下の
タイヤは使用してはいけません。
グリップ力が低下するだけでなく、バーストやブレーキの
制動距離が伸びて衝突の危険にまでさらされるからです。
タイヤの近いすぎは、安全性を損なうことに
なるので絶対にやめましょう。
3,タイヤの変形をチェック
サイドウオールがプクット膨らんでいたら要注意!
ピンチカットの可能性が大きいです!
サイドウオールをヒットして出来たような、
「ミミズ腫れの膨らみやヘコミ」は、タイヤ内部の破損に
による可能性が高く、タイヤ自体の交換が必要となります。
しかしタイヤの構造上発生しているアンジュレーション
「波打ち」の場合もあるので、
しっかりと見分ける必要があります。
バーストなど破裂する可能性もあるので
見分け方に自信がない場合は、お近くの
ショップなどで確認してもらうのが良いでしょう。
4,スリップサインを確認
スリップサインを確認するようにしてください。
サイドウオール「タイヤ側面」に△マーク位置に
溝の高い位置があって、これが出ると使用不可
となっています。
偏摩耗している場合は、一部分から先に現れますが、
その場合でも使用不可と判断されます。
法律でタイヤ溝の深さは、1.6ミリ以上なければ
公道を走行してはいけないと定められているので
△マークでの確認が有効です。
またタイヤの使用限度を示すスリップサインが出て
摩耗の限度を超えると、事故を起こす可能性が高まります。
例えば、
時速80kmで走行し、濡れた路面でブレーキングをした場合、
残り溝が約4mmから制動距離が伸び始めます。
さらにスリップサインが露出した場合は、
約10mも制動距離が伸びてしまいます。
5,片べりのチェック
出来るだけタイヤ全周を調べるのが理想。
タイヤが均等に減らない場合も実は多い!
タイヤの減り方は、
・重量配分
・空気圧
・アライメント
・走り方
によって変わってきます。
均等に減ってきているのなら問題ありません。
まずいのは、
エア不足で両側のトレッドだけが先に摩耗してくる。
内側だけがツルツルになってくる偏摩耗。
※トレッドとは左右のタイヤ接地面の中心間の距離のこと。
ひどい偏摩耗の場合は、
アライメントやサスペンションのヘタリ
などをチェックするといいかもしれません。
6,重要!空気圧のチェック
空気圧の調整がタイヤメンテナンスの一番のキモ!
タイヤのトラブルは空気圧によることがとても多いです。
タイヤを見ただけでは分かりにくいので、エアゲージを
持ってる人はそれで測り、持ってない人もすぐに
ガソリンスタンドに設置してあるゲージでチェックしましょう。
空気圧が高すぎると、
乗り心地が悪く、トレッド中央だけが地面と設置するようになる。
コーナーリングはレスポンスが良くなるが、グリップのピークを
超えると滑りやすく、雨の日は怖いことになるケースも多いです。
縁石に擦るとダメージを受けやす。
空気圧が低すぎると、
タイヤの両側が設置し、乗り心地はソフトになる反面、
走行抵抗が増えて燃費が悪くなる。
コーナーリングは、手ごたえなく「グニャグニャ感」
グリップも低下する。
タイヤの温度が上がりやすいので内部の損傷や
最悪はバーストの原因に直結する。
7,タイヤのメンテナンス
ローテーションでタイヤを長持ちさせる。
クルマは、重量配分や駆動方式で摩耗度が違ってきます。
またタイヤは、前後でも役割が違っているため、
トレッドの減り方にも差が出やすいです。
定期的なタイヤローテンションを行うことで
長くタイヤを使えるようになります。
※タイヤローテーションの目安としては、
5000~10000キロ「溝の深さが前後で2ミリ」
違ってきたころが頃合いです。
製造年月日の確認方法
タイヤを確認するだけで製造年月日がわかります。
タイヤの製造年は側面(サイドウォール)に記されている数字で判別できます。
アルファベットの記号の後に記されている4桁の数字が製造年を表しており、
上2桁が製造週、
下2桁が製造西暦年です。
例えば「1512」と記されていたら、
このタイヤは2012年の15週目に製造されたことを意味しています。
まとめ
タイヤの交換時期の目安として、「使用年数」と「走行距離」があげられます。
使用年数による交換時期
交換時期は製造後10年がひとつの目安になっています。
何故なら、
タイヤは使用していなくても、直射日光、紫外線、水、オゾン、油、熱等
にさらされることによって劣化が促進されるからです。
そのため未使用であっても古くなった
新品タイヤの寿命は10年が目安となります。
走行距離による交換時期
走行距離の場合は、通常使用で約30000キロで交換するのが良いです。
何故なら、
新品タイヤには約8mmの深さの溝があり、
走行距離が長くなると徐々に浅くなっていくのですが
溝の深さが1.6mm未満になると道路交通法違反に該当します。
5,000km × 6.4mm = 32,000km
タイヤは一般的な走行をしているタイヤは5,000kmで1mm摩耗したとして
走行距離が32,000kmになる前にタイヤ交換をする必要があります。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
ミラノオートサービス株式会社
野田 拓志