メンテナンス

ガスコンロと同じ!エンジン点火係「プラグ」の役目と交換方法


ミラノオート野田です。

自動車のプラグの役目と役割についてお話します!

「最近燃費が悪くなった?」
「加速が鈍いな?」
「エンジンから脈を打っている感じがするぞ?」
「エンジンの掛かりが悪い?」
「エンジンが不調だな?」

このような症状を感じた時はプラグの点検と交換を
疑ってみても良いかもしれません。

普段はエンジンの中にあって、なかなか見ることのない
プラグですがとても大切な役目をになっているのです!


プラグが劣化すると悪い事ばかりが、、、
それでは早速本題にはいります。

スパークプラグってどんな役目をするの?

プラグの役目


スパープラグの役目は、シリンダー内に吸い込んで圧縮された
混合気に点火することなんです。


ガスコンロや電子ライターの着火と同じです。


可燃性ガスに火花を飛ばすことで燃焼のきっかけを作っているんですね。

メカニズムとしては、

1,プラグの爆発によりピストンの上下運動
2,ピストンの上下運動をクランクシャフトで回転運動に変換
3,クランクシャフトの回転運動をタイヤに伝え走る動力になる


まとめると、
プラグはエンジンに鼓動を与える大切な着火剤です。

すなわちライターと同じで火花を点火するのが
「スパークプラグ」の役目なのです。

プラグの性能の良し悪しが、
エンジン全体の性能を左右するといってもいいでしょう。

スパークプラグはエンジンに鼓動を与える大事な部品なのです。


プラグの構造



スパークプラグは消耗品?交換時期は?

プラグは消耗品?



はい、消耗品です。
あくまでも消耗品と考えて「走行距離」「プラグの状態」
によって適切な交換が必要となります。

またプラグによる点火の不調はエンジンの不調に直結します。

例えば、
エンジンのパワーが落ちてくる。
燃費が低下してきた。
排ガスが悪化「臭いなど」

このような症状があればすぐにメンテナンスをおススメします。

何故なら、
スパークプラグは、車のエンジン内で、点火の作業を1分間に
何千回も行っており、非常に負荷がかかっているからです。

あくまでもスパークプラグは消耗品で劣化してくると、
火花の飛び方が弱くなり、
ガソリンと混合気を正常に燃焼できなくなり、
新しいスパークプラグと交換する必要があるのです。



スパークプラグの3種類とは?


1,安価で購入できる一般プラグ

3種類のなかで最も安価なものが
「一般プラグ」や「レジスタープラグ」
と呼ばれるものです。

このプラグは電極に「ニッケル合金を使用」しているのが特徴で、
価格が安いかわりにほかのプラグよりも「耐久性や着火性能も低く、」
車にこだわりがある方は不満を感じるかも知れません。


2,中間の価格帯だが耐久性に優れる白金プラグ

「白金プラグ」は電極に白金(プラチナ)を使ったスパークプラグです。

白金は融点が1,769度と高く、酸に対する高い耐食性を有するため、
一般プラグに比べて耐久性が高いスパークプラグとなっています。

またこの特性から電極をより細くすることができるため、
着火性能を高くすることが可能で安定した燃料の燃焼が期待できます。

3,最高値なスパーク性能が高いイリジウムプラグ

融点が2,466度とさらに高いイリジウムを使った
「イリジウムプラグ」はさらに耐久性が高く、
着火性能が高いのが特徴です。

ただしイリジウム自体は非常に硬く、
加工が難しいため、白金にイリジウムを混ぜる形で利用されます。


走行距離による交換時期は?


「一般プラグの場合」
4輪車15,000~20,000km
軽自動車が7,000km~10,000km
2輪車が3,000km~5,000km

「長寿命対応のプラグの場合」
4輪車で100,000kmまで

状態による交換時期は?


判断方法は、2つあります。


まず1つ目は、
・エンジンの掛かりが悪い
・アイドリング不調
・エンジンのパワーが落ちた。
・加速が悪い。
・燃費が低下してきた。
・振動が大きい。

このような症状を感じたらプラグの点検をおススメします。


2つ目は、
プラグを外して直接プラグの
状態を判断する方法です。

スパープラグを直接確認することは、
エンジン不具合の原因を究明する効果的な方法です。

プラグは燃焼室の目撃者。
焼け具合で調子の良し悪しも分かると言われています。

「正常なプラグの状態」
・碍子脚部は灰白色またはキツネ色 で電極の消耗はわずか

「プラグに異常がある場合」
・黒いカーボンで覆われる
・オイルで黒光りしている
・ガソリンで濡れているが、すぐに乾いてくる
・中心・接地電極が丸味を帯び、ギャップが広くなりすぎている
・適正ギャップのプラグより、ギャップが広い
・碍子にひび割れ

エンジンによってオイル消費が激しく、
プラグが異常に汚れる場合もあります。

また長寿命プラグの場合は消耗が分かりにくいので
長く使っていると、中心電極がなくなっているプラグも
あるので、距離で確認して交換するようにしましょう。

まとめると、
スパークプラグが劣化してくると、ガソリンと空気の混合気の
着火が正しくおこなえなくなるので、適切な
「距離と状態」での交換がおススメです。


スパークプラグの交換方法

エンジンの構造に注意!



プラグ交換は一般的なエンジンなら自分で交換可能です。

スパークプラグは、一般的なエンジンなら自分で交換することもできますが、
複雑な構造のエンジンの場合は難易度が高いため知識が必要です。

例えば、
エンジンの構造が複雑であったり、エンジンがシートの下や
リアに搭載されていたりする場合などは注意が必要です。


クルマの車種によって、スパークプラグを簡単に
取り出せる車種とそうでないものがありるので
事前に調べてから交換作業に取り掛かってください。


スパークプラグは、オートバックスなどのカー用品店や
ホームセンター、ネット通販などでどこでも購入する事ができます。

自分の車に合う品番はプラグメーカーのウェブサイトで必ず確認してください。


一般的な安いプラグなら一本数百円程度、
白金プラグやイリジウムプラグなら
一本2千円~3千円程度で購入できます。


また、スパークプラグの交換には「プラグレンチ」と呼ばれる
専用工具が必要となりますので、持ってない場合は
あわせて購入しましょう。

自分でも交換ができるスパークプラグですが、
整備工場に依頼してもそれほど高くありません。

スパークプラグ1本あたり1000円程度で交換を依頼できます。

ただし複雑な構造のエンジンの場合は工賃も高くなるので
事前に作業工賃も確認するようにしてください。


複雑な構造のエンジンの場合は、作業工賃も高くなるため、
白金プラグやイリジウムプラグなどの長寿命プラグを
使ったほうが交換回数を減らせることに繋がるので
トータルでの費用を抑えられるかもしれません。




まとめ



スパークプラグは消耗品です。
「走行距離」
「プラグの状態」
などで判断して交換するようにしましょう。

とくに、
エンジンのパワーが落ちてきた、
燃費が低下してきた、
と感じた場合は、点検を行ってください!

また自分でプラグの交換作業を行う場合は、
自分の乗っているクルマのエンジンの構造を先に
調べてから、作業に取り掛かってくださいね。



最後までお付き合いいただきありがとうございました。
ミラノオートサービス株式会社
野田 拓志

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