クルマの知識

業界用語?車修理で使う「ASSY/アッセン交換」の意味?


ミラノオート野田です。

車の修理をするときに使う言葉で「アッセンで交換」します。
などとよく使われます。

今回は、自動車修理の時に使う「ASSY/アッセン」
の意味について分かりやすくお伝えします。

「ASSY」とカタログや伝票などには表記されることが多く、
アセンブリー(assembly)」の略のことを言います。

一般的には「アッシー」とか「アッセン」とか言って使われています。

「アッセン」とは、「組み立てた、集まったともの」
と言った意味があります。

つまり最小の単位で部品を組み立てたもの。
理解して頂ければと思います。

アッセンにする理由としては、個々のパーツを組み立て、組付けしていくと
時間と人件費が高くなって余計にコストがかかってしまうからと
言ったことがあるからです。

それなら壊れたところを、「丸ごとアッセンで交換してしまおう!」
コストも時間も大幅に短縮できるわけです。


例えば、
先日ミラーの修理で入庫したベンツBクラスですが、
左側のドアミラーの開け閉めが出来なくなっています。


ドアミラーの開閉部分を確認すると、ギアボックスの一部が破損していました。


このような故障の場合は、一部分の破損でもギアボックスを
丸ごと交換する修理となるのです。

一部分だけの破損だとしても、ギアボックスをばらして
さらに一つづつ組み立てるとなると、その分の時間と人件費のほうが高くなるからです。

アッセンで修理したほうが、安くなるケースはよくあります。


このクルマは、ドアミラー内部のギアボックスだけの修理でしたが、
車のドアミラーは多くのパーツで成り立っています。

「カバー」
「ギヤボックス」
「モーター」
「ミラー」

最近の車では「ウインカー(レンズ、電球)」、
さらにはそれらを組み立てる「ネジ」「電気配線」などが部品としてあります。

これらを、ひっくるめて「アセンブリー」というのです。

「バックミラーが壊れた!」時に、壊れた細かい部品だけを交換するのでは無く、
「バックミラーを丸ごと」交換する行為を、

「アッセン交換」と言っています。

このアッセンごとに交換したり、部品メーカーもアッセンでパーツ販売をしています。

今回は、自動車修理でよく出てくる言葉の
アセンブリー「アッセン」の用語の説明でした。


最後までお付き合いいただきありがとうございました。
ミラノオートサービス株式会社
野田 拓志

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