ミラノオート野田です。
今回は、今更聞けない自宅でのジャッキアップとタイヤ交換のやり方をお伝えします。
これを知ることで、自分でカンタンにいつでも夏用タイヤや冬用タイヤに交換できます。
万が一パンクした時でも、すぐ予備タイヤに交換して「ネットでお気に入りのタイヤを安く購入」交換なんてことも出来るようになります。
「車が安定しないんじゃない?」
「ジャッキが壊れる可能性は?」
「ジャッキポイントを見つけるのが難しい?」
「ジャッキの操作が不慣れで失敗するかもしれない?」
「作業の危険は?」
ガレージジャッキを使った片側だけのジャッキアップポイントを説明します。
このやり方は、車の中に備えてあるジャッキ「パンタグラフジャッキ」を使う場合でも同じですので、ぜひ参考になさってください。
それでは、早速いってみましょう。
今回タイヤ交換する車は、アウディーA4アバント、Sラインです。
使用する工具は、アストロプロダクツのガレージジャッキとエアーのインパクトレンチです。
上記の三角印が目印です。黒いプラスチックのカバーが無い部分がジャッキアップポイントです。
アウディのこの部分は非常に頑丈で、少し持ち上げる程度では凹んだり損傷する心配はありません。そのため、安心して作業を進めることができました。
車体を保護する、ガレージジャッキラバーパッドを取り付けているので安心です。
このアウディの部分は十分な強度を持っているため、軽く持ち上げるだけでは凹んだりする心配はありません。安心して作業ができます。
個人的に、車載のジャッキを使用してタイヤ交換やオイル交換を行うことは、安全上のリスクが伴いますので絶対に避けるべきです。
ボディ下部「サイドのフレーム部分」にガレージジャッキ、ラバーパッドの隙間に上手く入っているのが分かります。
最近の欧州車は、メンバーやデフケースにさえアルミ材が使用されているため、ジャッキポイント以外でフロアジャッキを使用してリフトすることは保証されていません。これは、車両を一点で支えるほどの強度が確保できないからです。
車両メンテナンスにおいて、正しいジャッキポイントを使用することは非常に重要です。車のフレームに取り付けられた強固な箇所にジャッキを設置することで、安全かつ確実に車を持ち上げることができます。
ジャッキポイント以外でのリフト作業は、車両のアルミ材の強度を保証できないため、損傷や事故のリスクが高まる可能性があります。車両の安全性と保護のためには、メーカーが推奨する方法に従い、正しいジャッキポイントを使用することを強くお勧めします。
最近の車はアンダーカバーが、あちこちに付いていてジャッキポイントが分かりにくいです。
くれぐれも、オイルパン(エンジン)、ミッション(AT)、ラジエターには、掛けないよう注意してください。
A4アバントの締め付けトルクは、「120 Nm / 90 ft-lbs」なので、上記写真のトルクレンチを120Nuに合わせてボルトを締め付けて作業完了です。
まとめ
車のタイヤ交換について、以下の手順をまとめました。上記の写真に加えて、これらの手順を守ることで、安全かつスムーズなタイヤ交換が可能です。
1、安全確認
- タイヤ交換作業を行う前に、車を停める場所を選びましょう。平坦で安定した場所が理想です。
- エンジンを切り、パーキングブレーキを確実にかけましょう。
- また、他の車輪をブロックや石で固定しておくことで安全性を高めます。
2、ジャッキの設置
- 車の取扱説明書を参考に、ジャッキポイントを見つけましょう。これは車のフレームの頑丈な箇所です。
- ジャッキを正確にジャッキポイントに取り付けます。
3、車の持ち上げ
- ジャッキハンドルやエアコンプレッサーなどを使い、ゆっくりとジャッキをポンプアップして車を持ち上げます。
- 安全のため、ジャッキスタンドを使うことをおすすめします。ジャッキスタンドは車をしっかりと支えてくれます。
4、タイヤの取り外し
- ホイールナットを緩めますが、まだ取り外さないでください。
- ジャッキによって浮いた車の下にスペースを確保し、タイヤジャックを使ってタイヤを少し浮かせます。
- ホイールナットを完全に緩め、タイヤを取り外します。
5、新しいタイヤの取り付け
- タイヤを取り付ける前に、ホイールハブに異物がないか確認しましょう。
- タイヤを正しい向きでホイールハブに取り付け、ホイールナットを手で締めます。
- ホイールナットを交差させながら均等に締めていきます。
6、タイヤの取り付け完了
- ジャッキをゆっくりと下げ、タイヤが地面に接する前にホイールナットを最終的に締めます。
- 車を完全に地面に降ろし、ジャッキとジャッキスタンドを取り外します。
※絶対にジャッキアップしてはいけない場所 - オイルパン(エンジン)
- ミッション(AT)
- ラジエター
今回は、輸入車でのジャッキポイントを説明しましたが、国産車でもほぼ同じ要領ですので、ぜひ参考になさってください。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
ミラノオートサービス株式会社
野田 拓志