ミラノオート野田です。
展示している状態のままクルマを納車する事を「現状販売」と言います。
当然、メンテナンスや整備は行われていないので
納車後すぐに不具合が起こっても自分で治さなければなりません。
今回はそんな現状販売のクルマを値段が安いからと言って
購入しても大丈夫か?どうかのお話をします。
結論、大半の人は問題なく走れるクルマを購入したいと思っているはずなので
「現状販売」は手出し無用です。
しかし整備や保証を付けない分、クルマを格安で提供できるので
その辺りが自分で判断出来る方は、購入もありかもしれませんね。
例えば、
修復歴はないか?
前のオーナーはどのように扱ってきたのか?
これまで不具合はなかったのか?
オイル漏れはないか?
エアコンの効きは大丈夫か?
今後のメンテナンスや整備はどこが必要か?
当然、エンジンオイルやエレメントなども交換する必要があります。
販売業者も何らかの理由で現状販売しているワケがあるはずです。
これらを踏まえて甘い考えを持たずに購入を検討してください。
このような「現状販売」の中古車は意外に多く出回っています。
車両価格が50万円以下の中古車では、半分くらいは
この「現状販売」だと考えていいでしょう。
また最近は、この「現状販売」と同じように
「アウトレット中古車」の販売が目立ちます。
大手中古車販売店やディーラー系の販売店でも
「アウトレット販売」が行われています。
これらはどういう仕組みかと言うと、
キズやヘコミも治さず、
整備や清掃も全く行わずに
仕入れてきた状態のままで展示販売する方法です。
そしてオプションで、
外装のキズ板金5万円、
タイヤ交換6万円、
内装クリーニング2万円、
整備10万円、
クルマ3年間保証8万円、
などとオプションをお客さんが選べるようになっています。
若い人の中では、コストパフォーマンスだけで
中古車を選ぶ人も多く「アウトレット中古車」を好むようです。
しかし現状は、コストを安く抑えようとして
整備や保証プランを削ってしまい、
後々大きな出費になるケースが多いようです。
中古車を買いに来る人の多くは一般の人です。
そこまで中古車に精通しているわけではありません。
そのような人が、
正しい整備や保証などの
オプションを選べるとは思えません。
中古車はその時だけ安く買えたとしても
のちのち故障などのトラブルが発生して
しまえば元も子もありません。
結果的にコストパフォーマンスが悪くなるだけです。
私はこのような、
「現状販売」
「アウトレット中古車」
をおススメしません。
やはり安いのにはそれなりの理由があるという事です。
まとめると、
クルマに安く乗りたければ車両本体価格だけでなく
購入後に掛かる費用も考える必要があるという事ですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ミラノオートサービス株式会社
野田 拓志