こんにちは、ミラノオート野田です。今回は車のバッテリー交換時に重要なOBDメモリーバックアップについてお伝えします。
今回このやり方をご紹介させていただく為に使用した車種は、BMWのE90です！
まずOBD（On-Board Diagnostics）は自動車のエンジンや他のシステムの診断情報を提供するシステムで、一般的には修理工場や自動車診断ツールとの接続に使用されるポートです。
なぜOBDメモリーバックアップが必要なのかというと、バックアップを行わないと下記のようなリスクが発生する可能性があるからです。
- 車両の時計がリセットされてしまう
- オーディオのラジオチューナーが突然リセットされる
- カーナビのデータが消失してしまう
- カーナビのパスワードロックによりアクセスできなくなる
これらのトラブルを回避するために、バッテリー交換を行う際は必ずバックアップを取るようにしましょう。
OBDバックアップのメリットとしては、車両の診断情報やトラブルコードなどの重要なデータを保護できる点です。バッテリー交換や他の修理作業によってデータが消失する可能性があっても、バックアップデータを利用すれば情報を復元することが可能です。
さらに、車のバッテリー交換作業時に給電を行うことで、車両に装備された時計やナビ・オーディオなどのメモリーも保護できる便利な方法となります。
大切な車両情報を守り、スムーズな作業を行うためにも、OBDメモリーバックアップの重要性をお忘れなく！安心してバッテリー交換を行いましょう。
OBDIIコネクターを繋いでバッテリーにアクセスしよう！
車両のOBDⅡコネクタに接続する前に、必ずモバイルバッテリーを準備してください。誤った順番で接続すると、車両に給電されず、メモリーが消失する可能性があります。大切な車両データを守るためにも、正しい手順でOBDⅡコネクタへの接続とメモリーバックアップを行いましょう。安心してバッテリー交換作業を完了させるために、十分注意してください。
メモリーキーパー USB使用方法
私は「カーメイト メモリーキーパー USB」の2000円弱くらいの商品を使い、何の問題もなくメモリーバックアップを行いながらバッテリー交換作業を完了しました。
バッテリー交換
ここでは、BMW E90のバッテリー交換の方法について説明します。
マイナスドライバーや類似の道具を使って、プラス端子側の赤いボックス部にある2箇所のツメを押し込む。
同様に反対側のツメも押し込み、プラス端子の赤いボックス部全体をバッテリー本体から外す。
- バッテリー上面のステーのボルト(10mm)を2箇所外す。
- マイナス端子(10mm)を外す。
- プラス端子(10mm)を外す。
- バッテリー固定金具のボルト(10mm)をステーごと外す。
- 2箇所のツメを外し、プラス端子の赤いボックス部全体をバッテリー本体から外す。
- 排気ホースを抜いておく。
作業終了の際には、以下の点を確認しましょう。
1. 端子部の緩みやバッテリー本体にガタツキがないかを確認する。
2. ハーネス類の取り回しに注意して、バッテリー上面のステーを取り付ける。
これらの作業を行うことで、安心してバッテリー交換を完了することができます。注意深く作業を行い、車両のメモリーや診断情報を保護しましょう。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
ミラノオートサービス株式会社
野田 拓志